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闘病生活のはじまり 病院の対応

病院の対応

衝撃的な告知、いえ通告を話したあと最後に
”手続きしますので、このまま即入院して下さい。”
と、主治医は淡々と私達に告げたのでした。

”まず、何をどうすれば良いのだろうか・・・”
途方にくれる私。

主人は、”自宅にいったん帰る”と主治医に告げ、主治医も主人が自営業であったことを理解してくれた様子で、帰宅を承諾。主人は自宅へ戻り、明日からの仕事の段取りを開始したのでした。

私は、どうしても納得がいかない主治医の言動に不安感を抱き、わらをも縋る思いで知り合いのA氏を尋ねました。A氏に今日あったこと、医療行為の事実を話しました。
するとA氏は、すぐに行動にでてくれました。

実は相談をしにいったA氏は、とある市の民生委員の会長であったので、なんと!その病院とも俗にいわれる、つうつうの仲であったのでした。

まず先にA氏は、他の病院の知り合いの外科医師に電話を掛けてくださり事のいきさつを話されると、その先生は”あなた達が良ければ自分のいる病院で引き受けましょう”とおっしゃってくださいました。

そして次にA氏は私と一緒に主人が検査をした病院に出向いてくださりました。
そこで、事務長を呼び、事のいきさつを話した途端、事務長の顔色が変わった・・・俗にいう、血の気が引いていくという表現がピッタリくる感じでした。

慌てて別室に案内され、しばらくすると今度は事務局長の登場です。 私の顔をみるなり、事務局長は”A氏のお知り合いだったんですか?”と、ため息をもらしました。

そして、A氏に向かって、

”一言声をかけてくれはったら、あんな二年目じゃなくて、外科医長に直接言いましたのに・・・。"


事務局長は”面倒なことになりました”と私に、はき捨てるように言って、事務局に消えて行きました。

待つこと30分。
”検査の資料はお渡しできません。レントゲンのみコピーしてお渡しします。”との事。

事務局長は最後までこのことは公にしないで、是非もう一度、外科医長に診てもらい、この病院にとどまることを懇願されたのでした。

まるでテレビドラマのような話・・・

作り話ではないかと思われる方もおられるでしょう・・・

でも本当にあった話なのです

次の日、紹介して頂いた病院に入院しました。レントゲンのコピーしか貰えなかった主人は、また一からのつらい検査をしなければなりませんでした・・・・。

主人は健康で何一つ病気というものは縁のない人でした。

健康であるが故に、いざとなったとき、相談するお医者様がいませんでした。

もし”かかりつけ医”がいたなら、少し身体が不調だなと感じた時点で相談したかもしれません。
もっと早く専門の病院に検査に行くよう勧められたかもしれません。
また、こんな待遇も受けなかったかも?!しれません。
今となって後悔しても遅いのですが・・・・

だからこそ、皆様には普段から健康に気を付けて頂くことはもちろんのこと、いつでも相談できる、また信頼できるお医者さま”かかりつけ医”をお持ち願いたいと思うのです。
2005-02-22