【NPO京都メディカルネット】京都府の医療について考えるサイト

  • HOME
  • 医療機関データベース
  • 医療相談データベース
  • コラム
  • レポート

文字サイズ変更 小さくする 大きくする

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

病院へ行って、”手術を受けてください”といわれたらどうしますか?

セカンドオピニオンとは、自分が受けている医療を他の医療機関等に評価されるシステムです。つまり、従来の医療が医師対患者の1対1の閉鎖された関係であるのに対し、第3者が参加する開放的なシステムということになります。
このシステムの目的は医療の質の向上で、第3者の評価に耐える良質の医療の提供を目指しています。
セカンドオピニオンはアメリカでは、すでに確立されたシステムで、その費用が保険でカバーされています。
日本では、セカンドオピニオンというと主治医に言われたことを確かめるとか別の意見を聞くという意味に捉えられているようですが、少し違うと思います。
ほとんどの医療機関では、たとえばカンファレンスといってある患者さんの病状については、複数の医師が検討し治療方針を決定したり、評価しあったりしています。
私のところにも、他の病院でこういう診断を受けたという人がセカンドオピニオンを求めてこられますが、多くの場合、主治医に十分説明を受けていなかったり、あまりうれしくない話、たとえば手術が必要といわれたというケースが多いです。

 

自分に都合がよい話をしてくれるのがいい医師ではありません。
こんな方法もありますよという情報を得ることが本当に大切なのであります。
自分の病状を正確に知るために、まずは、主治医に十分に説明を受けてほしいです。

 

プロフィール : 松井道宣(まつい みちのり)

1983年、兵庫医科大学卒業。京都府立医科大学、京都第二赤十字病院など勤務を経て現在、
医療社団法人 同仁会 理事長として、” 医療・健康・介護 ”の分野において地域の中核病院
として、高い志を持ち、新しい医療サービス、心のこもった医療を常に心がけ、実践されています。
医療社団法人 同仁会  URL:【  http://www.kujohp.com  】
2005-08-01